季節外れのアジサイに付けられた残念な名前とは?

まもなく9月を迎えようとしています。まだまだ暑い日が続いていますが、ミンミンゼミの泣き声が秋の訪れを感じさせます。
そんな中、季節外れのアジサイが咲きました。

そんな言い方しなくても・・・

境内の掃除をしていた時のことです。

6月には満開に咲き誇るアジサイのうちの一つが、ポツンと咲いていました。

白くて小さく、かわいらしい花を咲かせています。

境内に咲いていた季節外れのアジサイ

さて、一緒に掃除をしていたおばちゃんが、この花を見て一言つぶやきました。

あれま、こんなところにアホアジサイが咲いてる

少し遅れたどころじゃない、もう夏を終えようとしている時期です。こんな季節に咲くアジサイを、アホアジサイと表現したのですが・・・

そんな言い方しなくてもいいのに(笑)

条件がそろったから咲いたアジサイ

これほど季節を外していても花が咲くというのは、植物の生命力にはつくづく驚かされます。

仏教にはという言葉があります。
すべてのものごとには必ず原因があり、それぞれが関係しあって結果が生み出されているのです。

例えば、花が咲くためには水や栄養のある土が必要です。太陽の光も必要です。花が咲くためには様々な外的要因が関係しています。また逆に、これらは必要なものとはいえ必要以上に与えられてしまうと、今度は花が咲かなかったりもします。
このような外的要因のことをといいます。

アジサイのほとんどは6月から7月にかけて花を咲かせます。それは、その時期に花を咲かせるだけの条件、つまり縁がそろったということになるのです。
今回見つけた「アホアジサイ」は、今になって花を咲かせる縁がそろったということになるのです。

私たち人間もそうではないでしょうか。
「○歳はこうあるべき」とか「今そんなことをしているのはおかしい」とか言うことは全くないのです。まだ少し、花を咲かせる縁が整っていないだけなのです。

「アホアジサイ」と言われたって、立派にきれいな花を咲かせました。
自分自身も立派にきれいな花を咲かせて見せたいものです。

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