法話

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よく噛んで食べる

よく噛んで食べることは、健康的にも大切なことです。食事の前には必ず五観という偈文をとなえます。食事はただ欲をみたすだけではなく、体と心を養うための大切な薬の役目を果たすのです。ひとくちひとくち大切に、かみしめていただくようにしましょう。
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陰口より陽口(ひなたぐち)

陰口より陽口を使うように。陽口とは、当人のいないところでその人のいいことを言うことです。お釈迦様は、ことばには十分気をつけるようにと教えられました。本人がいないところでも、いいことばを使うようことで、自分も周りも気持ちよく過ごすことができます。
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自分と妻子は一体だ

「自分と妻子は一体だ」永い闘病生活で弱気になっていた自分を、妻が支えてくれたというある人のお話です。自分が弱音を吐くことが、妻や子どもを傷つけているということに気がつきました。すべての人は、お互いに関係し合い、一体となって存在しているのです。
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ペイフォワード「恩送り」

ペイフォワードということばがあります。これは「恩送り」という意味であります。いただいた親切をその人に返すのではなく、他の人に振り向けて、その親切をつないでいくことです。これがよりよい人間関係を作り、ひいてはよりよい社会を築いていくことができるのです。
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おいしいおと

『おいしいおと』作:三宮麻由子に出てくる、食べ物を食べる時の音の表現は、とても味わい深いものがあります。この音を聞いていると、いかに自分たちが先入観を持って音を聞いているかがよくわかります。ありのままの音を聞くことが大切です。
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すべて縁によってつながっている

世界のすべては縁によってつながっています。遠く離れた場所で起こった出来事も、たったひとりの私という人間に影響を及ぼしています。そしてまた逆もしかりであります。そのつながりのなかで生きていることを知り、正く生きていくようにしましょう。
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ドラえもんのどこでもドア

四無量心を、ドラえもんの「どこでもドア(anywherdoor)」と訳したいと、シュプナル法純さんはいいます。だれでも差別することなく、迎え入れることのできる仏の心は、どこでもドアに通じるものがあるからです。他者と接するときには大切な心です。
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豆腐の境地

「豆腐の境地は無我の境地に到達している」と俳人の荻原井泉水はいいます。煮ても焼いても、汁にしても餡をかけても、油で揚げても凍らしても、それぞれの味を出す豆腐は、まるで悟りきった達人の面影があります。お鍋の豆腐から、私たちの心をくらべてみます。
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禁欲は心を浄める

禁欲することは心を浄めることにつながります。お釈迦様は「 賢者は欲楽をすてて、無一物となり、心の汚れを去って、おのれを浄めよ。」と教えて、戒を守ることを説きました。出家修行者であれ在家信者あれ、戒を守ることでよりよい人間へと変わることができるのです。
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感謝の心が自分を変える

感謝する心が自分を変えることにつながります。空手家の松久功さんは、感謝して「ありがとう」と言うことを続けたことで、試合で勝つという結果を残すことができました。お釈迦様は、感謝することが幸せになることを教えています。感謝の心は自分を変えるのです。
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仏の世界は近くにある

仏の世界は、実は近くにあるのかもしれません。花山法皇は紀三井寺を参拝し「ふるさとをはるばるここにきみいでらはなのみやこもちかくなるらん」と詠まれました。紀三井寺から望む景色をみて、そこから仏の世界を感じ取ったのであります。
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味わうということ

「味わう」ということは、「感動する」ということであります。映画やドラマを見るときに、早送りで見て内容だけ理解するという人が増えているといわれていますが、それでは少しさみしい気がいたします。一つ一つ大切に、心を動かして味わいたいものであります。