お寺の掲示板『人はお金の入り口ばかり考えるが問題は出口どう活かすかだ』
お金がなければ人は生きていけません。
物価だけがあがり、給料がなかなか上がらずに苦しい生活を強いられている現代において、どのように収入を増やすか。
「簡単にお金を稼ぐ方法」というような本や情報が急激に増えてきているように思います。
確かにお金は大切なものです。
しかし、手に入れたお金をどのように使おうか考えているでしょうか。
人は何かを手に入れると、もっと欲しいと欲がでてきます。
これくらいあれば大丈夫と思っていたところでも、もっと欲しいといって際限がありません。
特にお金に関してはそれが顕著に表れます。
100万円手に入れると、今度は1000万円欲しいと思うのです。
1000万円手に入れると、今度は1億円欲しいと思うのです。
このように欲が生まれて執着になり、いくらお金があっても満たされないような生き方になっていくのです。
お金は使うためにあります。
目的も持たずに欲しい欲しいと思うから苦しいのです。
「自利」「利他」という言葉があります。
自利は自分自身が悟りを求めて修行に励むこと。
利他は他者を悟りへと導くこと。
なぜ自分が悟りを求めるのかというと、他者を救いに導くための力をつけるためです。
なぜ他者を悟りへと導くのかというと、それが自分の力や自分の功徳になるからです。
お金を稼ぐことも同じです。
目的を持ってどのように使い活かしていくか。
そこにお金の本当の価値が生まれるのではないでしょうか。