迷いが苦しみに変わるとき
「こっちのほうが早そう」
「あっちのほうが少ない」
そんなこと考え、迷った末に並んだレジが遅かった・・・
・・・なんてことは、よくあるのではないでしょうか(笑)
この時、自分の心に手を当てて、どんな気持ちか考えてみましょう。
イラっとする
腹が立つ
むかつく
焦る
・・・・・・
あわてて場所を変える人も、中にはいるのではないでしょうか。
イラっとしたり、腹を立てたりするのは、ものごとが自分の思い通りに進んでいない時に起こります。
「こっちのレジのほうが早いだろう」と思っていたのに、早くなかった。だから腹を立てるのです。
このように、ものごとが思い通りにいかないことを仏教では「苦しみ」といいます。
では、苦しみはどこから出てくるのでしょうか?
それは、自分の心の中から出てくるのです。
「こっちのレジのほうが早いだろう」という欲の心が、自分自身を苦しめているのです。
たかだかレジで「苦しみ」とは、大げさに聞こえるかもしれません。
しかし、こんな出来事から言い争いになったりケンカになったりするケースもあるわけです。
些細なことだからこそ、しっかり自分の心を見つめなおして、コントロールするように努めていかなければいけません。
「迷った末並んだレジが遅かった」時、どんな心を起こし、どんな行動をとるか。
ほんの些細な出来事が、自分の心次第で、幸にも不幸にもなるのです。