お寺の掲示板『どれだけ功徳を積んでも自慢するとくずれてしまう』
自分の自慢話をよくする人がいます。
もしかしたら本人にとっては自慢ではないのかもしれません。
確かに、どれほど頑張っているか、どれほど成果をあげているか、ということは、話を聞いていればよくわかります。
本当はすごい人なんじゃないかと思わせてくれることさえあります。
自分が頑張って、自分があげた成果を、誰かに知ってもらいたいというのは、人間誰しも持っている欲求かもしれません。
しかし、むやみやたらとそれをひけらかすことは、せっかくの成果を台無しにしてしまうことにもなります。
「慢」とは自分の中に根ざしている煩悩です。
自慢をするということは、自分の煩悩によって輪廻の苦しみに自ら突っ込んでいくということになるのです。
これでは、せっかくいいことをして功徳を積んでも、元も子もありません。
自分が積んだ功徳は、自分の中にひっそりと積み上げていくだけでいいのです。