「時を超えた美しさの秘密」オードリー・ヘップバーンの愛した詩
20世紀を代表する名女優、オードリー・ヘップバーン。
不屈の名作「ローマの休日」など、世界中の人々から今なお愛され続けています。
そんな彼女が愛した詩があります。
「時を越えた美しさの秘密」
魅力的な唇であるためには、美しい言葉を使いなさい。
愛らしい瞳であるためには、他人の美点を探しなさい。
スリムな体であるためには、飢えた人々と食べ物を分かち合いなさい。
豊かな髪であるためには、一日に一度子供の指で梳いてもらいなさい。
美しい身のこなしのためには、決してひとりで歩むことがないと知ることです。
物は壊れれば復元できませんが、人は転べば立ち上がり、
失敗すればやり直し、挫折すれば再起し、間違えれば矯正し、
何度でも再出発することができます。
誰も決して見捨ててはいけません。
人生に迷い、助けて欲しいとき、いつもあなたの手のちょっと先に
助けてくれる手がさしのべられていることを、忘れないで下さい。
年をとると、人は自分にふたつの手があることに気づきます。
ひとつの手は、自分自身を助けるため、
もうひとつの手は他者を助けるために。
女性の美しさは 身にまとう服にあるのではなく、
その容姿でもなく、髪を梳くしぐさにあるのでもありません。
女性の美しさは、その人の瞳の奥にあるはずです。
そこは心の入り口であり、愛情のやどる場所でもあるからです。
女性の美しさは、顔のほくろなどに影響されるものではなく、
その本当の美しさは その人の精神に反映されるものなのです。
それは心のこもった思いやりの気持ちであり、時として見せる情熱であり、
その美しさは、年を追うごとに磨かれていくものなのです。
ーサム・レヴィンソン
これは、アメリカの詩人であるサム・レヴィンソンが孫娘のために書いた手紙で、のちに詩集におさめられたものといわれています。
オードリーは、この詩を特に気に入って、自分の子どもにも読み聞かせていたといわれています。
この詩がそのまま、オードリーの生き方、そして魅力にもつながっているのでしょう。
私は、女性に限らず、全ての人はこのように美しくあるべきではないのかと思いました。
「女性の美しさは 身にまとう服にあるのではなく、
その容姿でもなく、髪を梳くしぐさにあるのでもありません。
女性の美しさは、その人の瞳の奥にあるはずです。
そこは心の入り口であり、愛情のやどる場所でもあるからです。
女性の美しさは、顔のほくろなどに影響されるものではなく、
その本当の美しさは その人の精神に反映されるものなのです。」
そのように、人間の本当の魅力は外見ではなく、その奥にある心にあるのではないでしょうか。
オードリーはかつて「ローマの休日」の撮影の際、眉毛が太すぎるので剃るように言われたところ、「自分のありのままの顔かたちで出る」と言って断固拒否したというエピソードが残っています。
彼女に多くの人が魅了されたのは、外見ではなくその心なのだと思います。
心が美しい、だからそれがそのまま仕草にもあらわれてでたのです。
女優を引退した後は、ユニセフ親善大使として世界各地で活動しました。
貧困で困っているこどもたちのために、自分の力を使い尽したのです。
他人のために一生懸命に働くオードリーは、63歳で亡くなるまで、本当の意味で魅力的な人間だったのではないでしょうか。
自分の瞳の奥にある、心を磨いていくこと。
この大切さを改めて考えさせられます。