【主人公】意外と知らない仏教用語

私たちが普段使っている言葉の中には、もともと仏教用語だったものがたくさんありますが、意外な言葉が実は仏教用語だったということもよくあります。

主人公

私が「主人公」という言葉が仏教から来た言葉だと知ったのは、つい最近のことです。

映画や小説など、物語の中心人物を主人公といいますが、これはもともと禅宗の和尚さんが使っていた言葉だそうです。

意味は「自分の中の本当の自分」。

その昔、(ずい)(がん)和尚という人は、毎日自分に向かって「主人公」と呼びかけ「はい」と自分で返事をしていました。

「主人公」「はい」

「目を覚ましているか」「はい」

「世間にながされるなよ」「はい」

 

このようにして、自分の中の本当の自分である「主人公」と会話をしていたといわれています。

私たちはいろんな人や出来事とかかわりながら生活をしています。その中で、自分を見失ってしまわないように、常に自分の中の自分というものに意識を置いていたのではないでしょうか。

 

先日友人との話の中で、ラーメンは麺が主役かスープが主役かという話題になりました。ラーメンという名前である以上、麺が主役であるという人と、ラーメンの個性はスープにあるから主役はスープだという人とに分かれました。どちらが正しいといった答えはありませんが、面白い話題で盛り上がりました。

ラーメンは「麺」と「スープ」があり、それらをどんぶり鉢に入れて一つにすることでラーメンとして成り立ちます。

そして、麺には麺の良さがあり、スープにはスープの良さがあります。それぞれ本来の持ち味を生かすことでおいしいラーメンが出来上がるのです。

 

私たちも同じではないでしょうか。

人や物、出来事であふれた世の中ですが、その中に何一つ不要なものはなく、私自身もそれを構成する大切なひとりです。

混沌と渦巻く世の中に巻き込まれて自分自身を見失うことなく、本当の自分である「主人公」をよく知ることで、自分の持ち味を生かした素敵な世界が広がっていくのではないでしょうか。