幸せの在りか
人は誰しも、幸せになりたい、幸せに生きたいと思うものです。そして、働きお金を稼いだり、恋愛をしてパートナを持ったり、幸せに向かって行動をします。
しかし、頑張っても頑張っても幸せになれないこともあるのではないでしょうか。頑張っても頑張っても、報われないと感じることはないでしょうか。
10年前と10年後
アメリカのある研究の結果でこんな報告があるといわれています。
10年前に今「幸せ」と答えた人のほとんどは
10年後の今も「幸せ」と言っている。
10年前に今「不幸せ」と答えた人のほとんどは
10年後の今も「不幸せ」と答えている。
そしてこの結果に関連して「年収が変わった」「結婚した」などの生活環境などにおける出来事は、この結果にほとんど影響がなかったというのです。
つまり、10年前に「不幸せ」と答えた人のうち10年後に「年収が増えた」人が、必ずしも「幸せ」だとは限らないということです。
このことから、幸せとは主観であることがわかるのです。
見方が変われば幸せになる
幸せが主観であるならば、その見方を変えることができたら幸せになるということです。
コップの中にある一杯の水を、まだこんなにもあると思うのか、あとこれだけしかないと思うのか。これだけの違いなんだと思います。
ある時友人が「会社を辞めたい」と言い出しました。「給料は少ないし、上司は口うるさいし、仕事はつまらないし」とブツブツぼやいています。そこで私が「じゃあ辞めたら？」と聞くと「それはできない」と返事が返ってきました。
「会社を辞めたら給料がゼロになって生活ができないし、お世話になっている先輩や同僚もいる。だいいちこの年齢の人間を雇ってくれるところなんてないよ」とのことです。
しかしこれは、見方を変えれば「生活ができるだけの給料があって、いい先輩や同僚がいて、この年齢の人間を雇ってくれている会社がある」という風に考えることもできるのではないでしょうか。
今ある環境に対して、マイナスの面ばかり見るのではなく、少し見方を変えてプラスの面に目を向けることで、心を変えて行くことが大切なのです。
幸せは身近なとこにあるんよな
「もっとお金があれば」「恋人がいれば」「今と環境が違えば」幸せになれるのにと考えて、その理想に幸せを求めても、将来その結果が得られたからと言って幸せになるとは限りません。
つまり、例えば「年収1000万円あれば幸せになれるだろう」と思って努力して、結果として年収1000万円になったとしても、そこで幸せになれるかどうかは別の問題です。
見方を変えて、将来の幸せを追い求めるのではなく、今の幸せに気づくことが大切です。
