法話

鬼は外とはいうけれど

節分には「鬼は外、福は内」と声をかけて豆まきをしますが、場所によっては「鬼は内、福は外」と言うところもあるそうです。鬼は外からやってくるものではなく、自分の心の中にいるものです。自分勝手で鬼のような自分の心を、外へと追いやるのであります。
お寺の掲示板

お寺の掲示板『私はしばしば仏を忘れるが、仏は私を忘れない』

お寺の掲示板『私はしばしば仏を忘れるが、仏は私を忘れない』阿弥陀仏は念仏する人をすべて救うと誓い、その願が成就して仏となりました。衆生の往生と阿弥陀仏の成仏とは同時におこったことであり、つまりは衆生と阿弥陀仏は一体であるのです。これを機法一体といいます。
法話

思いやりの心は勇気をあたえる

思いやりの心は、他人に勇気をあたえます。思いやりの心とは、慈悲の心です。仏さまのこころは慈悲の心であり、人もその心を持っています。慈悲の心で接すれば、相手をよろこばすことができ、慈悲をいただいた人はそこから未来への希望や勇気が湧き起こります。
法話

本当の邪魔者は誰だ?

本当の邪魔者は?邪魔とは、目的を妨げるものごとのことをいいます。「魔」とは悪魔の事を指し、お釈迦様は悟りにいたる前にこの悪魔と対峙して、みごと悟りを開きました。これは自分の心の中の煩悩との対峙であるともいえます。本当の邪魔者は一体だれなのでしょうか。
法話

神さまは小ちゃな蜂の中に

「神さまは小ちゃな蜂の中に」は、金子みすゞさんの詩「蜂と神さま」に出てくることばです。きっとお花の中を飛び回る蜂の中に、広大無辺に広がる神さまの世界を見たのでありましょう。ここから「華厳経」や「梵網経」に説かれる仏さまの世界観を思い浮かべるのです。
法話

よく噛んで食べる

よく噛んで食べることは、健康的にも大切なことです。食事の前には必ず五観という偈文をとなえます。食事はただ欲をみたすだけではなく、体と心を養うための大切な薬の役目を果たすのです。ひとくちひとくち大切に、かみしめていただくようにしましょう。
法話

陰口より陽口(ひなたぐち)

陰口より陽口を使うように。陽口とは、当人のいないところでその人のいいことを言うことです。お釈迦様は、ことばには十分気をつけるようにと教えられました。本人がいないところでも、いいことばを使うようことで、自分も周りも気持ちよく過ごすことができます。
法話

法然上人を偲んで

法然上人を偲んで。1月25日は、法然上人のご命日であります。80年の生涯をかけてお説きくださったお念仏の教えは、およそ800年の時を超えて私たちに受け継がれています。法然上人に思いをはせ、お念仏に励む日にしたいものであります。
法話

自分と妻子は一体だ

「自分と妻子は一体だ」永い闘病生活で弱気になっていた自分を、妻が支えてくれたというある人のお話です。自分が弱音を吐くことが、妻や子どもを傷つけているということに気がつきました。すべての人は、お互いに関係し合い、一体となって存在しているのです。
法話

ペイフォワード「恩送り」

ペイフォワードということばがあります。これは「恩送り」という意味であります。いただいた親切をその人に返すのではなく、他の人に振り向けて、その親切をつないでいくことです。これがよりよい人間関係を作り、ひいてはよりよい社会を築いていくことができるのです。
法話

おいしいおと

『おいしいおと』作:三宮麻由子に出てくる、食べ物を食べる時の音の表現は、とても味わい深いものがあります。この音を聞いていると、いかに自分たちが先入観を持って音を聞いているかがよくわかります。ありのままの音を聞くことが大切です。
法話

すべて縁によってつながっている

世界のすべては縁によってつながっています。遠く離れた場所で起こった出来事も、たったひとりの私という人間に影響を及ぼしています。そしてまた逆もしかりであります。そのつながりのなかで生きていることを知り、正く生きていくようにしましょう。