あるお医者さんと話をしていた時のことです。
思わぬ一言に衝撃を受けました。
お医者さんが言った衝撃の一言
家業として病院を経営されているAさん。
そのお母さんがお亡くなりになりました。そのお葬式の日のことです。喪主となるAさんが、僧侶控室にあいさつに来られました。そこで、亡くなったお母さんの話をしていました。
亡くなったお母さんは、年齢は95歳。晩年は介護施設に入所していたそうですが、大きな病気もなく、老衰だったようで、静かに息を引き取りました。
昔はだいぶ怒られたり、厳しくしつけられました。数年前から施設に入所していたとはいえ、いつまでも元気で、会いに行くたびに笑顔を見せてくれたと言います。
ところが、数日前から急に元気がなくなり、あれよあれよという間に体が動かなくなり、ほぼ寝たきりの状態になってしまいました。
そして、そのまま静かに眠るように息を引き取ったそうです。
年齢は95歳。
お母さん自身、寿命を全うした人生だったのでしょう。
そんなお母さんの思い出話の中、ふと喪主のAさんが言いました。
「寿命はご先祖様からの授かりものですから。」
喪主のAさんはお医者さんです。
お医者さんが言うと、なんか説得力ありませんか?(笑)
いつか体も使えなくなる
「お医者さんならどうにかしてあげたらいいのに」と思うかもしれません。しかし、医者にできることは限られているとAさんは言います。
人間にはもともと生きていくための力が備わっていて、それがうまく機能していく手伝いをしているのが医者だそうです。
例えば冷蔵庫を何十年も使っていたら不具合が出るし、テレビもいつかは映らなくなります。故障するたびに修理をしていても、いつかはどうしても使えなくなってしまいます。
人間も同じで、何十年も生きていればいつか体が使えなくなるのは当然のことです。
そして、寿命はご先祖様からの授かりもの。授かりものなので、使用期限も書いていません。
その「いつか」がいつかはわからないということです。
いつか命が終わるまで、その寿命を全うしたいものですね。