職場での人間関係うまくいかない本当の原因とは?

職場での悩みのほとんどは人間関係。その原因はどこにあるのでしょうか? 写真:ぱくたそ

「会社に行きたくない」「仕事したくない」という気持ちになったことはないでしょうか?
職場での悩みのほとんどは人間関係だといわれています。
ところで、人間関係がうまくいかない本当の原因は何でしょうか?
実は意外なところに原因があったのです。
「会社行きたくない」と泣いていた僕が無敵になった理由~人間関係のカギは、自己肯定感にあった~ (小学館クリエイティブ)をもとに紹介します。

ストレスの原因は人間関係

皆さんは職場でどんなストレスを感じ、何に悩みを持っていますか?

・上司の頼みを断れない
・仕事が多くて休めない
・部下が思うように動いてくれない
・他人の評価が気になる
・自分が一番ダメなやつだと感じる

いろんな理由があるでしょうが、厚生労働省の調査でも職場でのストレスの原因のほとんどは人間関係が主な要因だといわれています。つまり、人間関係を改善させることができれば、職場でのストレスは大きく減らすことができるのです。

では、どうすれば人間関係を改善させることができるのでしょうか?

人間関係改善のカギは「自己肯定感」

人間関係のがうまくいかないという悩みの原因を、他者や自分の外へ向けてしまう場合がほとんどです。
しかし、本当の原因は自分の中にあります。言い換えれば、自分のものの考え方を変えるだけで、人間関係はうまくいくということです。

そして、そのために大切なものが自己肯定感です。自己肯定感が高い人は人間関係がうまくいっており、反対に自己肯定感の低い人は人間関係がうまくいっていない傾向があるのです。

自己肯定感とは、読んで字のごとく「自己を肯定する感覚」のことです。これは「今の自分のままでいい」「ありのままで」という状態のことです。
つまり、自己肯定感の低い人は「今のままではいけない」と感じてしまうので、自分の行動に自信を持てず、悲観的になり、また場合によっては反抗的な行動をとってしまいがちになるので、結果として人間関係にも影響されることになるのです。

逆に自己肯定感の高い人は、「今の自分のままでいい」と思っているので、何を言われても動じない心を持っています。だから、相手に対して腹を立てることもなく上手に付き合うことができるので、いい人間関係を作ることができるのです。

自己肯定感の低い人の二つのタイプ

自己肯定感の低い人には、二つのタイプがあります。

・悲観タイプ
・反抗タイプ

悲観タイプは、「自分はダメなヤツだ」と自分自身に絶望してあらゆるものを悲観的に足らえるようになるタイプのことです。感情がネガティブな方向に行くので、何かあっただけでも「自分は嫌われている」と思ってしまい、最終的には自分の存在自体に罪悪感を覚えることもあります。

反抗タイプは、「自分はだめじゃない!」と、自分の行動を否定されることを嫌い、怒りで訴えて反抗するタイプです。本当は誰も否定をしていないのに否定されたと思い込み、怒りや権力を使って自分の力を誇示しようとします。結果として人から避けられるようになり、それを引き留めようと強引な手法になり、さらに人が離れていくという悪循環に陥ってしまいます。

おそらくほとんどの人が、どちらかのタイプもしくは両方の感情を持っているのではないかと思います。まずは自分のタイプを知り、これらとうまく付き合い、より自己肯定感を高めていく必要があります。

苦しい現実は自分が作り出している

人は他人から言われたことに対して、脳で勝手に判断して自分の都合のいいように、あるいは都合の悪いように解釈してしまいます。

例えば、上司に「ちゃんと仕事しろよ」といわれて、「自分は期待されている」と受け取るのか、「こんなに頑張っているのに!」と怒るのか、「やっぱり怒られた」と嘆くのかは、人それぞれだと思います。

このように、自分勝手に相手の言葉を都合上で解釈し、思い込むことで、自分で自分を苦しめているのです。この思い込みが、自分自身を否定してしまう要因にもなっているのです。つまり、相手の言葉や言動が自分を否定しているのではなく、自分で勝手に解釈して自分勝手な思い込みによって自分を否定しているのです。

このことから、苦しい現実は自分が作り出しているということがわかります。
「自分はダメなヤツだ」という思い込みが、相手の言葉をネガティブに受け取って相手を不快に感じさせるのです。
「自分はだめじゃない」という思い込みが、怒りの感情を起こして相手を攻撃し、自分から人が離れていってしまうのです。

結果として、人間関係の悪化へとつながります。人間関係は相手と自分の両方に原因があるように思いがちですが、自分が変われば環境も変わります。人間関係も改善されるのです。

そして、その根本原因は、自己肯定感の低さから生まれているのです。

人間関係を改善させる方法

自己肯定感を取り戻すことで、人間関係を改善させることができます。

その方法を紹介します。

自分をとにかく肯定すること

自己肯定感を高めるために、とにかく自分を肯定しましょう。
「肯定する」というのは、「受け入れる」ということです。間違ったことを「自分は間違っていない」と正当化するのではなく、出来事や自分の感情などすべてをありのままを受け入れるということです。

仕事をするにおいて「それではダメ」「もっとこうしなければ」ということが多いと思います。ダメなところは改善させなければいけないというのは当然の考え方です。しかし、それが自分を苦しめているのです。「自分はだめだ」という発想は、自分自身を苦しめるための「思い込み」です。

「ダメじゃダメ」「しなきゃダメ」という考えを捨てて、とにかく自分の行動を肯定しましょう。

肯定するとは、OKを出すということです。

・今日も起きられた。OK!
・会社に行きたくない、でも行きたくないことに気づいた!
・満員電車で出勤、スゴイ!
・仕事でミスして自分はだめだと思った。ダメだと思った自分に気づいた!
・今日も一日頑張った!

このように、ほんの些細なことでも自分にOKを出して肯定してあげることで、自己肯定感が高まります。自己肯定感が高まれば、人間関係も改善されるのです。

ネガティブな感情こそ肯定する

ネガティブな感情は頻繁に湧き起こります。しかし、そんな感情だからこそ、肯定し、認めて、受け入れてあげましょう。

「悲しい」と思ったら「悲しいね」
「悔しい」と思ったら「悔しいね」
「つらい」と思ったら「つらいね」
「不安」になったら「不安でいいよ」
腹が立ったら「腹が立つね」

このように、自分に言って自分でその感情を認めてあげましょう。
もちろん、「うれしい」「楽しい」「幸せ」といったポジティブな感情の時にも、同じように「うれしいね」「楽しいね」と自分に言ってあげることが大事です。しかし、ネガティブな感情の時にこそ、その感情をそのまま肯定するようにしましょう。

悲しいのに「悲しくない」、悔しいのに「悔しくない」と無理やり感情を押さえつけてはいけません。それは自分の感情を否定していることになります。これは自己否定となるので、自己肯定感が下がることになります。

ネガティブならネガティブでいいんだよと自分に言ってあげましょう。

ありのままの自分でいいんだよ

ストレスを感じて悩み苦しい時、その原因は自分の中にあります。

特に「今のままじゃだめだ」「自分はダメなヤツだ」という自己否定する感情は、自分をさらに苦しめることになります。そして、自分自身に対するネガティブな感情が行動に影響されて、職場の人間関係にもつながっていくのです。

そこで自己肯定感を高めることが大切です。
自己肯定感とは「ありのままの自分でいいんだよ」ということです。

「ダメならだめでいいじゃない」とありのままの自分を受け入れ、よい人間関係を築いていきましょう。

西山上人の「ありのまま」

西山浄土宗の流祖である西山上人のご詠歌に、こんなものがあります。

山賤(やまがつ)の 白木の合子(ごうし) そのままに
漆つけねば はげ色もなし

山賤は「木こり」のこと、合子は「弁当箱」のこと。

お弁当箱に漆を塗れば、使っている間に剥げてくることがありますが、色の塗らない白木のままなら、剥げて色が落ちることもありません。
そのように、私たちの極楽往生もこの身このまま叶うということです。

つい私たちは「こうしたほうがいい」と格好をつけてしまいがちです。極楽往生も、「もっとたくさんお念仏を称えたほうがいい」とか「もっと気持ちを込めて念仏したほうがいい」と考えてしまいます。しかし、往生はこうした自分の力は一切関係なく阿弥陀仏の力によって叶います

変にいい格好をして取り繕っても、苦しいだけ。
そのまんまでいいんだよ。
できないならできないでいいんだよ。
ありのままでいいんだよ。

これを西山上人は「白木の念仏」といって、彩ることなく「その身そのまんま」のお念仏でいいんだということを伝えておられます。

いつも阿弥陀仏が守ってくださっている。
それを忘れず、安心して毎日をお過ごしください。