雑草は種をまかないのになぜ生えてくるのか?

庭に生い茂る雑草

雑草はなぜ生えるのか?

梅雨の時期になると、雑草があちこちから生えてきて、みるみるうちに大きく成長していきます。

毎日毎日草抜きをしても、次から次へと生えてくるのでキリがありません。

雑草はなぜ生えてくるのでしょうか?

縁がそろえば草も育つ

物事はなににおいても原因と結果の関係で成り立っています。すなわち、何もないところに草は生えてこないということです。

雑草を育てた覚えがないとはいっても、そこに雑草が育つ環境が整っているということです。

雑草が育つためには、まずタネがなければいけません。タネをまいた覚えがなくとも、風に乗って飛んできたり、猫などの動物や人間の服などにくっついて移動し、それが落ちてあちこちに広がっていきます。また雑草の中には、ひと株のうちに約5万粒のタネが入っているものもあるようです。見えないところで、雑草のタネがあちこちにばらまかれているのです。

しかし、タネがあるだけでは草は育ちません。タネから根が生えて目が出るためには、水が必要です。雨が降ることで、自然に雑草の種に水やりをしていることになっています。また、太陽の光も必要です。

私たちが花壇やプランターに花のタネを植えて、毎日毎日水やりをして育ててやると、タネから芽が出て、根が張り、大きく成長してやがて花が咲きます。それと同じことが、自然の中で行われているのです。

なぜ雑草が生えるのか。その答えは至って簡単です。それは雑草が育つだけの環境がそこにそろっているからです。何もないところに雑草は生えてきません。タネがあり、水や太陽の光があって、雑草が育つ環境にあるのです。

雑草を自分の心に置き換えてみる

さて、これを自分の心に置き換えてみましょう。

私たちは日常生活の中で、いろんな感情を生み出しています。うれしいこと、楽しいこと、悲しいこと、悔しいこと・・・一日で何回感情が変わっているでしょうか。

これらの感情を生み出しているのが心です。心は常に周りの出来事に影響を受けています。

例えば、仕事で上司に怒られた時、悔しいとか悲しいとか、腹立たしいとかいった感情が表れます。この時の、悔しいとか悲しいとかいった感情は、上司に怒られたという出来事があったから生み出された感情です。怒られなければこれらの感情が生み出されることはありません。

また、例えば仕事終わりのいっぱいのビール。これを楽しみに仕事を頑張っている人もいるのではないでしょうか。忙しかった一日を終えて、グイッと飲んだビールが喉元を通っていく感覚は最高です。この時には、美味いとか幸せなどの感情が表れます。これもさっきと同じで、仕事終わりにビールを飲むという出来事がなければ生まれてこない感情です。

このように、私たちの心は常に周りの出来事に左右されて、そこから感情が生み出されています。逆にいえば、周りの出来事に影響されなければ、感情は生まれないということです。

ものごとのすべてには、必ず原因と結果の法則がともなっています。何もないところで私たちの心が動かされることはなく、何もないところで喜びや悲しみの感情も生まれてこないのです。それはちょうど、雑草が何もないところに生えてくることはなく、必ず雑草が生えるだけの縁が関わっていることと同じことなのです。

原因がわかれば結果を変えられる

雑草は抜いても抜いても、次から次へと生えてきます。その原因の一つに、抜ききれなかった根からまた新しく生えてくるということが考えられます。

つまり、雑草の根を完全に抜いてしまうことができれば、二度と生えてこないということがいえます。

同じように人の心も、原因を突き止めることでよりよい生き方を選んでいくことができます。

お釈迦様は、生きることは苦しみであるといいました。しかし、その苦しみには必ず原因があり、原因を突き止めることによって苦しみを取り除くことができるといいました。

苦しいときにこそ、自分の心を見つめて、その感情の原因を見つめるようにしましょう。